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【開催報告】2011年12月18日:国連生物多様性の10年国際キックオフ・イベント記念フォーラム
今年2011年から2020年までは、国連の定めた「国連生物多様性の10年」です。2010年に開催された「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」で採択された「愛知目標」達成のため、今後10年間、国際社会が協力して生物多様性保全の取組を促進することとしています。 石川県金沢市で「国連生物多様性の10年」国際キックオフ・イベントが開催されることを記念してフォーラムが開催されました。 生物多様性条約事務局長アフメド・ジョグラフ氏が出席し、谷本正憲石川県知事のプレゼンテーションのほか、国連食糧農業機関(FAO)のパルヴィス・クーハフカン氏の「世界農業遺産」に関する基調講演、「トキが舞う里山里海と国連生物多様性の10年」をテーマにしたパネルディスカッションが行われました。
谷本知事によるプレゼンテーション 「国連生物多様性の10年に向けた石川の実践」と題して、「いしかわ森林環境税」、里山里海の利用保全を中心とした独自の「石川県生物多様性戦略ビジョン」、部局横断的な取組のため新設された「里山創成室」、いしかわ動物園でのトキ分散飼育、多様な主体の参画を促進するための「いしかわ版里山づくりISO」制度、「いしかわ里山創成ファンド」による里山里海に新たな価値を創造する取組への支援、日本で初めて世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」の活用策や「能登・佐渡連携会議(仮称)」の発足などの「元気な里山づくり」の取組が紹介されました。 また、「元気な里山づくり」が生物多様性の保全にもつながっている良い事例として、能登町の「春蘭の里」の取組が紹介され、このような地域主体の特色ある取組を県内各地に広げていくことで、石川県生物多様性戦略ビジョンに掲げる「トキが羽ばたく石川」の実現を目指すと述べました。 最後に、これらの取組を力強く推進するとともに、世界へも発信することで、「国連生物多様性の10年」が目指す「自然と共生する世界」の実現に向け、地方の立場から貢献していくと発表しました。
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