世界農業遺産活用実行委員会では、世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」において、長年にわたり地域を支え、暮らしに根差した生業や祭礼、伝統技術の維持・継承や地域の景観、生物多様性の保全などにたずさわってきた方を「能登の里山里海人」とし、その技や知恵、地域に対する思いを地元の高校生が「聞き書き(※)」の手法を用いて取材・記録する「能登の里山里海人の知恵の伝承事業(能登の里山里海人「聞き書き」)」を平成24年度から実施しています。
※「聞き書き」とは、話し手の言葉を録音し、一字一句すべてを書き起こしたのち、話し手の語り口でひとつの文章にまとめる手法で、農林水産省・文部科学省・環境省主催の「聞き書き甲子園」などでも用いられています。
平成25年度の「能登の里山里海人」は以下の13名の皆様です。
今年度は新たに宝達志水町の「能登の里山里海人」にも取材を行います。
能登の里山里海人 |
取材テーマ |
取材場所 |
取材高校(人数) |
木村 功 |
能登かき |
七尾市中島町 |
七尾高校 (2名) |
久保 雅博 |
鎌打ち神事 |
七尾市江泊町 |
鵬学園高校 (2名) |
谷口 藤悦 |
沢野ごぼう |
七尾市沢野町 |
田鶴浜高校 (2名) |
北岡 周治 |
輪島塗、御陣乗太鼓 |
輪島市名舟町 |
輪島高校 (2名) |
田中 喜義 |
千枚田景勝保存 |
輪島市白米町 |
門前高校 (2名) |
山崎 政夫 |
漁業、民宿経営 |
珠洲市狼煙町 |
飯田高校 (2名) |
西屋 馨 |
朱鷺保護 |
羽咋市次場町 |
羽咋高校 (3名) |
室谷 加代子 |
農家レストラン |
志賀町福浦港 |
志賀高校 (2名) |
佐藤 勝治 |
宝達葛 |
宝達志水町宝達 |
宝達高校 (4名) |
谷光 一夫 |
宝達山水源の森づくり |
宝達志水町宝達 |
田鶴浜高校 (2名) |
正谷 博 |
能登上布 |
中能登町能登部下 |
鹿西高校 (2名) |
松村 政揮 |
ボラ待ち櫓漁 |
穴水町中居南 |
穴水高校 (2名) |
西尾 千鶴子 |
久田和紙 |
能登町桐畑 |
能登高校 (2名) |
13名(敬称略) |
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12高校13組(29名) |
◆今年度の事業実施スケジュールについて
平成25年8月5日(月)〜7日(水) 第1回研修(1回目の取材)
平成25年8月〜10月 2回目の取材(各自)
平成25年10月27日(日) 第2回研修
平成26年2月末 レポートの完成
平成26年3月末 作品集の刊行
◆能登の里山里海人「聞き書き」研修第1回について
参加する高校生を対象に、「聞き書き」の手法を学ぶための研修(1回目の取材を含む)を下記のとおり実施しました。今回の研修には、「能登の里山里海」とともに日本で初めて世界農業遺産に認定された新潟県佐渡市の佐渡総合高等学校の高校生3名も能登の高校生とともに研修に取り組みました。
名 称 |
平成25年度能登の里山里海人「聞き書き」研修第1回 |
目 的 |
能登の里山里海人の知恵の伝承事業(能登の里山里海人「聞き書き」)において用いる「聞き書き」の手法を
習得するとともに、同手法を用いたレポート等の作成について学ぶ。 |
日 時 |
平成25年8月5日(月)〜7日(水) |
場 所 |
「春蘭の里」宿泊交流施設こぶし(石川県能登町宮地) 電話:0768-67-1101 |
実施主体 |
世界農業遺産活用実行委員会
※本研修は、認定特定非営利活動法人共存の森ネットワークに委託して実施します。 |
内 容 |
8月5日(月)
13時半:集合
14時〜17時:オリエンテーション
17時〜17時半:教諭を対象とした説明会
8月6日(火)
8時半:講義@(取材の準備)
12時半〜14時:市町職員の送迎で取材場所へ移動
14時〜17時:取材(取材後は市町職員の送迎で研修会場へ戻る)
19時:実習@(インタビューの書きおこし)
8月7日(水)
8時半:実習A(グループワーク)
10時半:集合写真撮影
10時50分:講義A(2回目の取材に対する心構え)
12時半:講義B(写真撮影)
13時半:今後のスケジュール説明とチーム内の役割分担
14時:解散 |
お問合せ |
「能登の里山里海」世界農業遺産活用実行委員会(石川県里山創成室内)
電話:076-225-1478 FAX:076-225-1479 メール:satoyama@pref.ishikawa.lg.jp |